レース・飾りの付け方
型紙どおりに縫えるようになったら、次は飾りです。レースやリボンは「どこに」「どうやって」付けるかで仕上がりが変わります。付け方は3通りしかありません。必要な長さの出し方もあわせて説明します。カタガミのツールでは、型紙のふちの長さが自動で出るので、買う量の計算はしなくて済みます。
1. 付け方は3通りしかない
レースやリボンの付け方は、突き詰めると次の3つです。どれを選ぶかで、必要な長さも、縫う順番も変わります。
- はさむ:2枚の布を中表に縫うとき、あいだにレースをはさみ込みます。縫い代の中に付け根が隠れるので、いちばんきれいに仕上がります。縫う前に決めておく必要があります。
- のせる:出来上がった布の上にレースを置いて、上下2本のステッチで留めます。あとからでも付けられるのが利点です。位置を自由に決められます。
- くるむ:布のふちをバイアステープやレースで包んで縫います。ふちの始末と飾りを同時に済ませられます。
迷ったら、裾や袖口には「はさむ」、身頃の途中には「のせる」と覚えておけば、たいてい合います。
2. 必要な長さの出し方
買う量は、付け方で変わります。
| 付け方 | 必要な長さ | 理由 |
|---|---|---|
| 平らに付ける | ふちの長さ + 5cm | 始末と縫い代の分 |
| ギャザーを寄せる | ふちの長さ × 1.5 | 1.5倍が自然なひだになる目安 |
| しっかり寄せる | ふちの長さ × 2 | フリルらしく波打たせたいとき |
| カーブに沿わせる | ふちの長さ × 1.1 | 外側のカーブは少し余分に要る |
「ふちの長さ」は、型紙の出来上がり線の長さです。裁ち切り線ではありません。カタガミのツールで型紙を作ると、「飾りの目安」にふちごとの長さが出ますので、そこから計算してください。パーツの枚数もかけ算済みです。
足りないより、少し余るほうがずっと楽です。とくにギャザーは、寄せてみて足りないと最初からやり直しになります。
3. どのふちに付けられるか
すべてのふちに付けられるわけではありません。
- 付けられる:裾、袖口、衿ぐり、ポケットの口、スカートの切り替え。「外に出るふち」です。
- 向かない:脇の縫い目、股下、肩。体が当たって擦れる場所や、力がかかる縫い目です。ここにレースをはさむと、着るたびに引っぱられて糸が切れます。
- 「わ」には付けない:型紙の「わ」は折り山であって、ふちではありません。ここは切りません。
赤ちゃんや小さい子のものは、口に入る場所にレースを付けないでください。よだれで縫い目がゆるむと、繊維を飲み込むことがあります。スタイの首まわりや、おもちゃの表面は避けてください。
4. 角とカーブの扱い
直線に付けるのは簡単です。難しいのは角とカーブです。
角
- 角の手前で針を止めます。
- レースを角でたたみ、次の辺の向きへ折ります(ミシン目に対して45度)。
- 折り山を押さえて縫い進めます。
引っぱって曲げようとすると、角が浮きます。必ずたたんでください。
外に張り出すカーブ(裾など)
レースを軽く引きながら送ります。引かないと、内側で余ってたるみます。
内側にくぼむカーブ(衿ぐりなど)
逆にゆるめて送ります。引くと、返したときにつれて波打ちます。
どちらも、しつけをしてからミシンをかけるのが確実です。まち針だけだと、送るうちにずれます。
5. 飾りの種類と向き不向き
| 種類 | 向いている場所 | 気をつけること |
|---|---|---|
| コットンレース | 裾・袖口・衿ぐり | 洗うと縮む。先に水通しを |
| チュールレース | スカートの重ね・ベール | 薄いので縫い目が目立つ。細い糸で |
| リボン(サテン) | のせる飾り・ウエスト | 切り口がほつれる。ライターであぶるか、ほつれ止めを |
| グログランリボン | 持ち手・タグ | 厚いので、はさむと段差が出る |
| パイピング(コード入り) | クッション・バッグのふち | 専用の押さえがあると格段に楽 |
| バイアステープ | くるむ始末全般 | カーブに沿う。直線には向きすぎて逆に難しい |
| ポンポンブレード | カーテン・クッション | 玉が縫い目に入らないよう、際を縫う |
6. 縫う順番を間違えない
飾りで失敗するいちばんの原因は、付ける順番です。
- 「はさむ」飾りは、脇を縫う前に。脇を縫ったあとでは、輪の中に手が入りません。
- 「のせる」飾りも、できれば平らなうちに。筒になってからだと、ミシンの腕に通らないことがあります。
- ポケットの飾りは、ポケットを付ける前に。付けてからでは本体を巻き込みます。
作り方ガイドの手順どおりに進めるなら、「4-1」の前に飾りを付けると覚えておくと、たいてい間に合います。
よくある質問
- レースは何cm買えばいいですか。
- 平らに付けるならふちの長さ+5cm、ギャザーを寄せるならふちの長さの1.5倍が目安です。カタガミのツールで型紙を作ると「飾りの目安」にふちごとの長さが出るので、そこから計算してください。パーツの枚数もかけ算済みです。
- あとからレースを足せますか。
- 「のせる」付け方なら足せます。出来上がった布の上にレースを置いて、上下2本のステッチで留めます。「はさむ」付け方は縫い目の中に入るので、あとからはできません。
- レースが波打ってしまいます。
- カーブの送り方が逆になっている可能性があります。外に張り出すカーブ(裾)は軽く引きながら、内側にくぼむカーブ(衿ぐり)はゆるめて送ってください。しつけをしてから縫うと確実です。
- 赤ちゃんのものにレースを付けても大丈夫ですか。
- 口に入る場所は避けてください。スタイの首まわりやおもちゃの表面は、よだれで縫い目がゆるむと繊維を飲み込むことがあります。裾や外側のふちなど、口が届かない場所にしてください。
- 洗ったらレースだけ縮みました。
- コットンレースは縮みます。本体の布と同じように、付ける前に水通しをしてください。本体だけ水通ししてレースをそのまま付けると、洗ったときにレース側だけが縮んで引きつれます。
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