犬ベスト(巻きつけ型)の作り方
胸当て・前足ぐり・腹当ての順に並んだベスト。前足の前を胸当てが、後ろを腹当てがふさぐので、そのあいだが前足ぐりになります。どちらもお腹側で留めるだけなので、頭からかぶせたり前足を持ち上げたりせずに着せられます。留めは面ファスナーかスナップ、どちらでも作れます。
1. 材料と道具
材料(中型犬(柴犬サイズ)1着分の目安)
- 表布(綿・キルティング・フリース)— 約 110cm幅 × 60cm
- 裏布(綿・ニット地)— 約 110cm幅 × 60cm
- 面ファスナー(幅2.5cm)— 約 30cm / またはプラスナップ 6組
- 接着芯(薄手)— 帯の分だけ 約 60×15cm
- ミシン糸
道具
- ミシン(または針と糸)
- チャコペン・鉛筆
- 定規・はさみ
- アイロン
- まち針またはクリップ
2. 型紙の作り方(カタガミで自動生成)
カタガミの型紙ツールを使うと、仕上がりサイズを入力するだけで縫い代付きの型紙を自動計算してA4に分割印刷できます。
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ツールを開く
型紙ツールを開き、上部タブの「ペット」→「犬ベスト(巻きつけ型)」を選択します。 -
サイズを入力する
「胴回り」「首回り」「背丈」「胸当ての長さ」「前足ぐりの大きさ」「腹当ての長さ」「重なり」「ゆとり」を入力します。超小型犬・小型犬・中型犬・大型犬のプリセットがあります。スナップで留める場合はチェックを入れてください(重なりが少なめになります)。 -
縫い代を設定する
下部スライダーで縫い代幅を選びます(初心者は 1.0〜1.5 cm がおすすめ)。 -
印刷する
「印刷する(A4・実寸)」ボタンを押し、印刷ダイアログで倍率 100%・用紙に合わせるをオフにして印刷します。 1枚目の案内シートにある50mm校正枠を定規で確認してください。
3. 布の裁断
- まず採寸する
胴回り(前足のうしろのいちばん太いところ)・首回り・背丈(首のつけね〜尾のつけね)の3つを測ります。立った姿勢で、メジャーは指が2本入るゆるさで。 - 型紙を布に写す
型紙を布の裏面に重ね、裁ち切り線と出来上がり線をなぞります。背パネルの中心線が「わ」です。 - 裁断する
背パネルを表布・裏布それぞれ「わ」で1枚。胸当て2枚(左右)、腹当て2枚(左右)を、表裏それぞれ裁ちます。 - 合印を写す
背パネルの合印3本(胸当ての下・前足ぐり・腹当ての下)と、重なり位置の合印を必ず写してください。胸当ての下と腹当ての上のあいだが前足ぐりです。ここを詰めると前足が入りません。 - 胸当てと腹当てに接着芯を貼る
裏に薄手の接着芯を貼ります。これがないと、引っぱるうちに伸びて留まらなくなります。
4. 縫い方
4-1. 胸当てと腹当てを作る
- 胸当て・腹当てを、それぞれ表布と裏布を中表に合わせます。
- 背パネルに付く側(合印のない短辺)だけを開けて、残りの3辺を縫います。
- 角の縫い代を斜めに切り落とし、表に返してアイロンで整えます。
- 左右で計4枚作ります。
4-2. 背パネルに胸当てと腹当てをはさむ
- 背パネルの表布を表を上にして置きます。
- 合印の位置に、胸当てと腹当てを内側に向けて重ねます(できあがりで外に出る向きです)。
- 胸当てと腹当てのあいだが前足ぐりです。前足はここに入り、前を胸当て・後ろを腹当て・上を背パネルに囲まれます。ここをふさがないよう、位置を確かめてから留めてください。
- しつけかクリップで仮留めします。
4-3. 背パネルを縫う
- 裏布を中表に重ね、周りをぐるりと縫います。胸当てと腹当てもいっしょに縫い込まれます。
- 尾側に10cmほど返し口を残してください。
- カーブの縫い代に1cm間隔で切り込みを入れます。
- 腹当ての付け根は長いので、端から端まで返し縫いで押さえてください。ここに全部の力がかかります。
4-4. 返してステッチ
- 返し口から表に返し、目打ちで形を整えます。
- 返し口の縫い代を内側に折り込み、周りをぐるりとステッチします。
- 胸当ての付け根も、四角形+対角線でもう一度縫うと、引っぱっても取れません。
4-5. 留め具を付ける
- ここで一度、実際に着せてください。胸当てと腹当てを巻いて、前足がすんなり入るか確かめてから印を付けます。
- 面ファスナーの場合:片方の外側にループ側、もう片方の内側にフック側を縫い付けます。腹当ては長いので、1本で貼らず上下2か所に分けると引っぱりに強くなります。
- スナップの場合:胸当てに2〜3組、腹当てに3〜4組打ちます。上下にずらして2段にしておくと、季節で毛量が変わっても調整できます。
- 首と胴、両方を留めたら完成です。
✏️ 留め具の位置は、必ず実際に着せてから決めてください。犬は同じ犬種でも体型の差が大きく、型紙どおりの位置が合うとはかぎりません。ベルトを巻いた状態でクリップで仮留めし、動いてもずれないことを確かめてから縫い付けるのが確実です。面ファスナーなら、あとから位置を変えるのも比較的簡単です。
5. コツと応用
- 面ファスナーかスナップか:面ファスナーは無段階に調整できて着せ外しが速い一方、毛が絡みます。長毛の子にはスナップのほうが向きます。ツールのチェックを切り替えると、重なりの寸法が変わります。
- 前足のあきは広めに:狭いと脇に食い込みます。歩かせてみて、脇が擦れるようなら次はあきを広げてください。
- 腹当ての長さ:背丈の半分が目安です。長すぎるとしゃがんだときに股に当たるので、尾側は必ず余らせてください。
- 前足ぐりが狭いと着せられません:胸当てと腹当てのあいだが前足ぐりです。詰めすぎると前足が入らず、脇にも食い込みます。迷ったら広めに。
- ゆるめに作る:指が2本入るゆるさが目安です。きついと嫌がって脱ごうとします。
- 季節で使い分け:夏は綿1枚、冬はキルティングやフリースで。同じ型紙で作れます。
型紙はカタガミで無料生成できます。サイズを変えてすぐに試せます。
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