リファレンス
洋裁用語集
作り方ガイドに出てくる洋裁用語を初心者向けにまとめました。 わからない言葉があったときに気軽に参照してください。
中表(なかおもて)
布の表面(外から見える面)を内側に向け、2枚重ねて縫う方法です。 袋物や衣類を作るときの基本の縫い方で、縫い終わったあと返し口から表にひっくり返すと表面が出てきます。
反対に表面を外側にして重ねることを外表(そとおもて)といいます。 表布と裏布を縫い合わせるとき、最初に「中表に重ねる」と書いてあれば必ず表面同士を内側に合わせてください。
縫い代(ぬいしろ)
布を縫い合わせるために仕上がり線(出来上がり線)の外側に取る余白のことです。 型紙には「裁ち切り線」(外側・実際に布を切る線)と「出来上がり線」(内側・ミシンをかける線)の2本が描かれ、その間の幅が縫い代です。
一般的な縫い代は1〜1.5 cm程度。 カタガミでは画面下のスライダーで縫い代幅を変えると型紙に自動反映されます。
出来上がり線と裁ち切り線
型紙には2種類の線が描かれています。出来上がり線(仕上がり線・縫い線)はミシンをかける線、裁ち切り線は実際に布を切るための外側の線です。 2本の線の間の幅が縫い代です。
カタガミの型紙では裁ち切り線(実線)と出来上がり線(破線)の2本を印刷できます。 「縫い線を印刷する」をオンにすると出来上がり線も型紙に表示され、布に写してミシンガイドとして使えます。
返し口(かえしぐち)
中表で縫った袋を表に返すためにあえて縫い残しておく穴のことです。 一般的に7〜10 cmほどを縫わずに残し、完成後はコの字とじや端ミシンで閉じます。
返し口は直線部分(底や脇)のわかりやすい位置に取ると返しやすくなります。 返した後は目打ちや箸を使って角をしっかり出しましょう。
三つ折り(みつおり)
布端を2回折り重ねて断ち端を隠す処理です。 1回目で断ち端を内側に折り込み、2回目でさらに折ってから端ミシンをかけます。 袋物のひも通し口や裾の仕上げによく使います。
幅の目安は「1回目 0.5 cm 折り → 2回目 1〜1.5 cm 折り」が一般的。 アイロンで折り跡をしっかりつけると縫いやすくなります。
ヘム(裾始末)
衣類やバッグの裾・端を折り返して縫い止める始末のことです。三つ折りと同義で使われることが多く、仕上がりを整えほつれを防ぎます。
縫い方は「端から2 mmのところを縫う」が基本。ニット地は伸縮ステッチ(ジグザグや裾テープ)を使うと布が伸びても糸が切れにくくなります。 仕上がりを見せたくないときはまつり縫いや縫い代を倒して表から縫わない方法もあります。
ジグザグミシン・ロックミシン
布端のほつれを防ぐ処理です。 ジグザグミシンは家庭用ミシンのジグザグ縫い機能を使い、断ち端に沿ってかけます。 ロックミシン(オーバーロックミシン)専用機を使うと、より丈夫でプロらしい仕上がりになります。
どちらもない場合はピンキングばさみ(ギザギザの刃のはさみ)で断ち端を切るだけでもほつれを遅らせることができます。
バイアステープ
布をバイアス方向(地の目に対して45°)に細長く切ったテープ状の布です。斜め方向に切るため適度に伸縮し、カーブのある端処理や縁どりに使います。首ぐり・袖ぐり・袋物の口などのほつれ止めとして広く使われます。
市販品は折り目が付いた状態で販売されています(両折りタイプ・四つ折りタイプなど)。 縫い付けるときはテープを少し伸ばしながらカーブに沿わせるとシワになりにくいです。
リブニット
縦方向に畝(うね)のある伸縮性の高いニット生地です。Tシャツや犬服・猫服の首ぐり・裾・袖口の仕上げによく使われます。縦にも横にも伸びますが、横方向の伸縮性が特に高く、フィット感のある縁どりに最適です。
バイアステープの代わりにリブニットを輪状に縫い付けると、よりスポーティでストレッチ感のある仕上がりになります。 縫い付けるときは首ぐり周囲の約85〜90%の長さに切って伸ばしながら縫うのがポイントです。
合印(あいじるし)
縫い合わせる2枚の布の位置を合わせるための目印です。 型紙に▽(三角ノッチ)や点(●)で描かれ、布に写してから縫い合わせるときの基準にします。
袖ぐりと袖山の合わせ、ポケット位置の目安など、縫い合わせの起点となる場所に付けます。 布に写すときはチャコペンで点を打つか、ノッチ(2〜3 mmの小さな切り込み)を入れます。
わ(輪)
布を二つ折りにしたときの折り目(折り山)のことです。 型紙に「わ」と書かれた辺は布の折り目に合わせて置いて裁断します。切らずに折り目をそのまま使うため、縫い代なしで左右対称の1枚のパーツが取れます。
カタガミのプレビューでは水色の「わ」線が折り目位置を示しています。布はその線を折り目に揃えて配置してください。
地の目(じのめ)
布の縦糸(たて糸)の方向のことです。型紙に描かれた両矢印(↔)が地の目線で、布の耳(端の縫製仕上げ部分)と平行に置きます。
地の目を合わせて裁断すると歪みが少なく、完成品が型崩れしにくくなります。 地の目に対して45°の方向を「バイアス」といい、伸縮性があります。
ギャザー(いせ込み)
布に粗いミシン目(粗ミシン)をかけて糸を引き寄せ、ふんわりとしたひだを作る技法です。スカートの腰部分、袖山のふくらみ、ブラウスの前立てなど、広い布を狭い幅に縫い付けるときに使います。
やり方は、ミシンのステッチ幅を最大(4〜5 mm)にして縫い代内に2本縫い、下糸を均等に引いてギャザーを寄せます。まち針で均等に配分してから本縫いしましょう。
マチ
袋物やバッグの底や側面に立体的な厚みを持たせるための構造です。マチを付けると荷物がたくさん入るようになります。
作り方は大きく2種類。底マチ(縫い合わせた底の角を三角につまんで縫う)とマチ付き型紙(最初から別パーツを縫い合わせる)があります。カタガミのコップ袋やポーチ(マチ付き)は底マチ方式で、型紙にマチ幅が組み込まれています。
ゆとり
実際の体寸法に対して動きやすさや着心地のために加える余裕分のことです。「イーズ」とも呼ばれます。ぴったり着たいときは少なく、動きやすくしたいときは多めに取ります。
カタガミでは「ゆとり」を直接入力できます。目安は衣類で4〜10 cm、ペット服で5 cm以上。ゆとりが少ないと体に合わせて裁断しても着られない場合があるため、初めて作るときは余裕をもって入力しましょう。
仮縫い(かりぬい)
本縫いの前に粗いステッチで仮に縫い合わせてフィット感を確かめる工程です。 特に衣類(Tシャツ・スカート・犬服など)では、採寸どおりに縫っても着てみると合わないことがあります。
仮縫いは粗ミシン(最大ステッチ幅)または手縫いの並縫いで行い、試着後に糸を抜いて修正します。 生地を無駄にしないためにも、初めて作るパターンは仮縫いをおすすめします。
接着芯(せっちゃくしん)
アイロンの熱で布に貼り付ける補強用の芯地です。バッグの本体や衿・見返し・ファスナー周りなどに貼ると、ハリが出て型崩れしにくくなります。
薄手・厚手・伸び止め用などの種類があり、布の厚みや用途で選びます。貼るときは当て布をしてアイロンで均一に圧着します。
見返し(みかえし)
衿ぐりや前端などの端を内側に折り返して始末するための布です。表に縫い代やバインダーを見せず、すっきりとした仕上がりになります。
見返しには接着芯を貼ると安定します。バイアステープでの始末(縁取り)と並ぶ、端処理の定番の方法です。
まつり縫い
表に縫い目をほとんど出さずに、裾や返し口を手縫いで留める方法です。折り山の内側を少しずつすくって縫うため、仕上がりが美しくなります。
裾上げ・返し口閉じ・見返しの固定などに使います。急ぐときはミシンのまつり縫い機能や、ステッチで代用することもできます。
トップステッチ(ステッチ)
表から見える位置にかけるミシン目のことです。縫い代を押さえて落ち着かせる実用目的のほか、デザインのアクセントにもなります。
端から等間隔でまっすぐ縫うのがきれいに見せるコツ。糸を太くしたり色を変えると、より目立つアクセントになります。
伸び止めテープ
アイロンで貼る細い接着テープで、伸びてほしくない部分の伸び防止に使います。ニットの肩線や、衿ぐり・ファスナー脇などに貼ります。
ニット生地は縫っている間に伸びて波打ちやすいため、肩線などに貼っておくと寸法が安定します。
共布(ともぬの)
本体と同じ生地のことです。バイアステープ・見返し・持ち手・ループなどを共布で作ると、色柄が揃って統一感が出ます。
裁断のときに、こうしたパーツの分も見込んで布を用意しておくと、後から足りなくなる失敗を防げます。
ゴム通し(ゴム通し口)
ウエストや袖口などにゴムやひもを通すためのトンネルを作る始末です。 布端を三つ折りにして縫うと筒状の通し道ができ、そこへゴムを通して縮めます。パンツ・スカート・ブルマ・スヌードなど、多くの型でこの方法を使います。
ゴムを通すときはゴム通し(または安全ピン)を先端に留めて少しずつ送り込みます。通し終えたらゴムの端を重ねて縫い留め、通し口を閉じます。
切り込み(カーブ・角)
カーブや角をきれいに返す・沿わせるために縫い代へ入れる小さな切れ目です。 首ぐりやポーチのカーブなど、内側に曲がる部分は縫い代が突っ張るので、出来上がり線の手前まで放射状に切り込みを入れるとなめらかに返せます。
外側に張り出すカーブ(凸)は縫い代を三角にカット(ノッチ)して重なりを減らし、角は縫い目の際まで斜めにカットするとすっきり尖ります。いずれも縫い目を切らないのが鉄則です。
縫い代を割る・片倒し
縫い合わせたあとの縫い代をアイロンで整える処理です。左右に開いて押さえるのが「割る」、片側にそろえて倒すのが「片倒し」です。
割ると縫い目がフラットになり厚みが分散します。片倒しは丈夫で、ニットやカーブ部分で使われます。アイロンでしっかり折り癖をつけてから次の工程に進むと仕上がりが格段にきれいになります。
表に返す(おもてにかえす)
中表で縫った袋やパーツを、返し口から手を入れて表面を外側に引き出す動作です。これで縫い代が内側に隠れ、きれいな表面が現れます。
角は目打ちや箸の先でそっと押し出し、カーブは指で形を整えます。返したあとはアイロンで縁を整え、必要なら端ステッチをかけると形が安定します。
当て布(あてぬの)
アイロンをかけるとき、生地の上に重ねて熱や圧から守る布のことです。薄手の綿やガーゼ、手ぬぐいなどを使います。
合皮・ニット・濃色の生地・接着芯を貼る面などは、直接高温のアイロンを当てるとテカリや溶け、接着剤のはみ出しが起きやすいので当て布が必須です。表からプレスするときの保険にもなります。
水通し・地直し
裁断の前に布を水に通して縮ませ(水通し)、布目をまっすぐ整える(地直し)下準備です。とくに綿・麻は洗うと縮むため、作品にする前に縮ませておくと完成後の型崩れを防げます。
水通しは布を1時間ほど水に浸して陰干しし、半乾きでアイロン。たて糸とよこ糸が直角になるよう整えながら地の目を通します。
筒縫い(つつぬい)
長方形などの布を中表に丸めて長辺を縫い、筒(チューブ)状にする縫い方です。ヘアバンド・スヌード・袖・持ち手など、輪っか状のパーツづくりの基本です。
縫ったあと表に返すと、縫い代が内側に隠れたきれいな筒になります。細い筒を返すときは、ループ返しや安全ピンを使うとスムーズです。
縫い目の長さ(針目)
ミシンの1針あたりの長さのことです。家庭用ミシンでは2.0〜2.5 mmが標準。数字を大きくすると目が粗く、小さくすると細かくなります。
ギャザーを寄せる仮縫いは目を最大(4 mm前後)にして糸を引きやすくし、カーブや返し縫いの始末は細かめにすると丈夫です。厚い生地は粗め、薄い生地は細かめが目安です。
型紙はカタガミで自動生成 — 好みのサイズを入力するだけ
型紙ツールを使う