半纏(はんてん)の作り方
冬の家着といえば半纏。曲線が1本もない直線裁ちなので、和裁が初めてでも組み立てられます。身頃は肩を「わ」にして前後を続けて裁つので、肩の縫い合わせすらありません。中にキルト芯を挟めば、市販品のような綿入りになります。
1. 材料と道具
材料(レディースサイズの目安)
- 表布(和柄コットン・ちりめん・ネル地など)— 約 110cm幅 × 250cm
- 裏布(薄手コットン)— 同量
- キルト芯(中厚)— 身頃・袖分 約 200cm(綿入りにする場合)
- お好みで:前を留めるひも、または羽織ひも
道具
- ミシン(または針と糸)
- チャコペン・鉛筆
- 定規・はさみ
- アイロン
- まち針またはクリップ
2. 型紙の作り方(カタガミで自動生成)
カタガミの型紙ツールを使うと、仕上がりサイズを入力するだけで縫い代付きの型紙を自動計算してA4に分割印刷できます。
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ツールを開く
型紙ツールを開き、上部タブの「大人服」→「半纏(はんてん)」を選択します。 -
サイズを入力する
「身幅(片身)」「着丈」「袖丈」「袖幅」「衿幅」を入力します。子供・レディース・メンズのプリセットがあります。 -
縫い代を設定する
下部スライダーで縫い代幅を選びます(初心者は 1.0〜1.5 cm がおすすめ)。 -
印刷する
「印刷する(A4・実寸)」ボタンを押し、印刷ダイアログで倍率 100%・用紙に合わせるをオフにして印刷します。 1枚目の案内シートにある50mm校正枠を定規で確認してください。
3. 布の裁断
- 型紙を布に写す
身頃・袖・衿の3パーツです。すべて長方形なので、型紙を印刷せず、案内シートの寸法どおり布に直接線を引いて裁つのが手軽です。 - 裁断する
身頃を2枚(左右)、袖を2枚、衿を1本裁ちます。身頃は肩を「わ」に置いて、前後続きで裁ちます。 - 前中心を切り開く
身頃2枚のうち、前側になる部分の中心を切り開きます。ここが羽織り口になります。 - 綿を入れる場合
表布と裏布のあいだにキルト芯を挟むので、キルト芯も同じ寸法で裁っておきます。
4. 縫い方
4-1. 背中心を縫う
- 身頃2枚を中表に合わせ、背中心(後ろの中央)を縫い合わせます。
- 肩は「わ」なので縫いません。折り目を付けるだけです。
- 綿入りにする場合は、この段階で表布・キルト芯・裏布の3枚を重ね、格子にステッチを入れて層を固定しておきます。
4-2. 袖を作って付ける
- 袖を中表に二つ折りにし、袖口以外を縫って筒にします。
- 身頃の脇の上部(袖付け位置の合印のあいだ)に、袖の開いた側を中表で縫い付けます。
- 和服の袖付けは、洋服のように丸い袖ぐりに合わせるのではなく、直線どうしを縫うだけです。合印を合わせれば必ず合います。
4-3. 脇を縫う
- 身頃の脇を、袖付け位置の下から裾まで縫います。
- 袖付けの下(人形)の部分は、力がかかるので返し縫いで補強してください。
4-4. 衿を付ける
- 衿を長さ方向に中表で二つ折りにし、片側の長辺を身頃の衿ぐり(前端から後ろ衿ぐりを通って反対の前端まで)に中表で縫い付けます。
- 衿を表に返し、残った長辺の縫い代を内側に折り込んで、まつるかステッチで押さえます。
- 衿は一続きの直線で付きます。曲線に沿わせる必要がないので、和裁が初めてでも失敗しません。
4-5. 袖口と裾を始末する
- 袖口を三つ折りにして縫います。綿入りの場合は、縫い代が厚くなるので手縫いでまつるほうがきれいです。
- 裾も同じように始末します。
- 前を留めるひもを付けたら完成です。
✏️ 綿入りにするなら、格子のステッチを省かないでください。表布と裏布のあいだでキルト芯が動くと、洗濯したときに片側に寄って二度と戻りません。身頃と袖に10〜15cm間隔で格子を入れておけば、何度洗っても形が保てます。
5. コツと応用
- 型紙は印刷しなくていい:すべて長方形なので、案内シートの寸法どおり布に直接線を引いたほうが早く正確です。
- 綿なしでも成立する:ネル地やフリースで1枚仕立てにすれば、春秋の羽織りとして使えます。
- 子供用にも:プリセットの「子供」を選べば、七五三やお祭りの羽織りとして作れます。
型紙はカタガミで無料生成できます。サイズを変えてすぐに試せます。
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